Medical and dental collaboration 医科歯科連携
骨粗鬆症による骨折と 医療・介護費の増大EFFECTS OF OSTEOPOROSIS
骨粗鬆症患者数は今後も増加傾向
骨粗鬆症患者数は今後も増加傾向
わが国の骨粗鬆症患者数は約1,590万人(*1)(男性410万人・女性1,180万人)にものぼり、超高齢社会に伴って今後もさらに増加することが予想されています。
骨粗鬆症に関する
医療・介護費の増大骨粗鬆症に関する
医療・介護費の増大骨粗鬆症による骨折は大腿骨近位部、椎体(腰椎)、橈骨遠位端(手首)に起きることが多く、なかでも大腿骨近位部骨折は骨折1年後の死亡率が10%にも達します。(*2)また、骨粗鬆症の脆弱性骨折により、手術後も社会復帰できずに「寝たきり」介護へと進んでいくケースが後を絶ちません。(*3)骨粗鬆症により、費やされる医療・介護費は年々増加しており、2030年には年間2兆円超にまで増大し、以後も費用拡大が継続していくと予想されています。(*4,5)
骨粗鬆症検診の受診率はわずか5%
骨粗鬆症検診の受診率はわずか5%
骨粗鬆症は一般に自覚症状が無いため早期発見が難しく、検診受診者数は年間約30万人と、全国平均で中高齢の女性人口のわずか5%程度であるとされています。(*6)
歯科から始める地域医療連携 REGIONAL MEDICAL COOPERATION
歯科パノラマX線画像は、
年間に総計約2,000万枚撮影
歯科パノラマX線画像撮影枚数
40~50代女性は、歯科通院率が高く、
骨粗鬆症の早期発見や一次骨折予防に
大きな関心を持っています
40~50代女性の傷病別通院者率の順位
歯科パノラマX線画像は、
年間に総計約2,000万枚撮影
歯科パノラマX線画像は、
年間に総計約2,000万枚撮影
わが国では、歯科医院の90%以上が歯科パノラマX線画像の撮影装置を保有しており、さらに年間総計約2,000万枚撮影されています。(*7)
歯科パノラマX線画像における骨折リスク評価の有効性については、「顎骨脆弱度評価」ページをご覧ください。
40~50代女性は、歯科通院率が高く、
骨粗鬆症の早期発見や一次骨折予防に 大きな関心を持っています
40~50代女性の傷病別通院者率の順位
50歳以上の女性の4人に1人は骨粗鬆症(*8)です。
骨粗鬆症の早期発見や一次骨折予防に有効となる40~50代女性は、歯科通院率が高いというデータがあります。(*9)
歯科医師
-
パノラマX線画像を解析し、
顎骨脆弱度評価支援 -
歯科医師が
患者の骨折リスクを評価 -
骨折リスクのある患者を
専門医に紹介
紹介
医師
骨粗鬆症の早期発見、
一次骨折予防につながる。
骨粗鬆症患者に対し、医科歯科連携が必須です。
安全安心な治療を 提供するには原則として骨粗鬆症治療を開始する患者は全例が歯科スクリーニングの対象となります。(*10)
参考文献
*1
Yoshimura N, Iidaka T, Horii C, Muraki S, Oka H, Kawaguchi H, Nakamura K, Akune T,Tanaka S:Trends in osteoporosis prevalence over a 10 year period in Japan: The ROADstudy 2005 2015. J Bone Miner Metab 40(5): 829 838, 2022
*2
Sakamoto K, Nakamura T, Hagino H, Endo N, Mori S, Muto Y, Harada A, Nakano T, Yamamoto S, Kushida K, Tomita K, Yoshimura M, Yamamoto H. Report on the Japanese Orthopaedic Association's 3 year project observing hip fractures at fixed point hospitals. J Or thop Sci. 2006;11(2):127 34.
*3
厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査」表 17 現在の要介護度別にみた介護が必要となった主な原因(上位3位)
*4
荻野 浩、近藤暁子、大﨏美樹.骨粗鬆症の医療経済 骨粗鬆症における各種骨折の医療経済.The BOBE. 2009; 23:47 51.
*5
原田 敦、 松井 康素、 竹村 真里枝、 伊藤 全哉、 若尾 典充、 太田 壽城.骨粗鬆症の医療経済 疫学、 費用と介入法別費用・効用分析.日本老年医学会雑誌.2005; 42(6):596608.
*6
山内広世、西川憲.骨粗鬆症検診-現状と課題 住民を対象とした骨粗鬆症検診の現状-わが国における実態.2008; 7(4):21 24.
*7
厚生労働省「第3回NDBオープンデータ」
厚生労働省「第4回NDBオープンデータ」
厚生労働省「第5回NDBオープンデータ」
厚生労働省「第6回NDBオープンデータ」
厚生労働省「第7回NDBオープンデータ」
厚生労働省「第8回NDBオープンデータ」
*8
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン 2006年版
*9
平成30年国民生活基礎調査(平成28年)の結果からグラフでみる世帯の状況
*10
薬剤関連顎骨壊死の病態と管理:顎骨壊死検討委員会ポジションペーパー2023
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