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Quantitative analysis of mandibular cortical morphology using artificial intelligencebased computer assisted diagnosis for panoramic radiography on underlying diseases and dental status in women over 20 years of age

Ogawa R, Ogura I.

J Dent Sci. 2024 Apr;19(2):937-944.

 

PDFダウンロード:  https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC11010619/pdf/main.pdf

 

20歳以上の女性のパノラマX線画像をPanoSCOPEにて解析した。その結果、51歳未満の女性の皮質骨変形の程度は50歳以上の女性に比べて有意に低く、下顎皮質形態は50歳以上の女性の骨粗鬆症および歯の状態と大きく関連していることが示された。

Clinical guidelines for the application of panoramic radiographs in screening for osteoporosis

Taguchi A, Tanaka R, Kakimoto N, et al.

Oral Radiology. 2021;37(2):189-208.

 

【パノラマX線画像による骨粗鬆症スクリーニングの骨粗鬆症疑い診断基準を示した日本歯科放射線学会の臨床ガイドライン】

▶骨粗鬆症の可能性が疑われるパノラマX線画像所見:下顎骨下縁(特に頤孔付近)に皮質骨の粗鬆(粗造)化を認める。 

▶具体的な指標:

 •下顎皮質骨形態がMCI (Mandibular Cortex Index)分類あるいはクレメッティ指標 (Klemetti Index)で、2 型または 3 型に相当する。

 •画像上の皮質骨が薄く(約 3mm 以下)なっている。

パノラマX線画像を用いた骨粗鬆症予防に関する香川県医科歯科連携事業

丸尾修之,豊嶋健治,勝又明敏.

日本歯科医療管理学会雑誌. 2019;53(4):206-211.

 

香川県歯科医師会はパノラマX線画像上の下顎皮質骨形態を基にした骨粗鬆症スクリーニング事業を実施した。デジタルパノラマ画像の解析にはPanoSCOPEを用いた。21軒の歯科医院と幾つかの病院が本事業に参加した。2018年5月までに歯科患者2,200名のパノラマX線画像を解析し、103名が精密検査のため医科に紹介された。その結果、42例の骨粗鬆症と20例の骨量減少症が発見された。PanoSCOPEに期待される診断能を概略的に検討したところ、感度90%,特異度72%であった。

歯科パノラマエックス線写真における コンピュータ診断支援システムの臨床的評価

神田 省吾, 江原 雄二, 大西 吉之, 咲間 義輝, 荒井 昌海, 桑原 明彦, 山上 哲贒.

日本顎咬合学会誌 咬み合わせの科学.2019;39 (1-2) :15-20

 

PDFダウンロード:  https://www.jstage.jst.go.jp/article/jacd/39/1-2/39_15/_pdf/-char/ja

 

PanoSCOPEにより下顎骨皮質骨指数(mandibular cortical index)と下顎骨下縁の皮質骨の厚み(mandibular cortical width)を調べ、骨粗鬆症のリスクを 3 段階に分けて判定した。本研究に同意を得た 45歳以上の歯科受診 患者176人(平均年齢 62.18 歳)について、高いリスクをもつ者18人、やや高いリスク 68人、低いリスク90 人 で、50歳以上の患者で年齢が高くなるにつれてリスクの高い患者の比率が高いことが明らかになった。リスクの高い患者には、骨粗鬆症専門医の受診を勧奨し、3カ月後に2人の受診が確認できた。

Computer programme to assess mandibular cortex morphology in cases of medicationrelated osteonecrosis of the jaw with osteoporosis or bone metastases

Ogura I, Kobayashi E, Nakahara K, et al.

Imaging Sci Dent. 2019; 49(4): 281-286.

 

PDFダウンロード:  https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6941839/pdf/isd-49-281.pdf

 

骨粗鬆症または癌の骨転移のある患者における薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)の症例の下顎皮質の形態を、PanoSCOPEを用いて評価した。その結果、骨粗鬆症治療における薬剤関連顎骨壊死症例で骨形態変化が著明であった。

骨粗髭症スクリーニングのためのコンピュータによる下顎骨下縁皮質骨X線画像解析法

勝又明敏,藤田廣志,田口 明,他

日本口腔科学会雑誌 2016;65(3):256-263.

 

PDFダウンロード:  https://www.jstage.jst.go.jp/article/stomatology/65/3/65_256/_article/-char/ja

 

PanoSCOPEによるMCI分類の精度を歯科放射線専門医による分類を基準に評価した。

その結果、MCI Crass 2 以上を骨粗鬆症疑いありとした場合、PanoSCOPEの診断能は感度95%、特異度95%であった。

Panoramic Measures for Oral Bone Mass in Detecting Osteoporosis: A Systematic Review and Meta-Analysis

Calciolari E, Donos N, Park JC, et al.

 J Dent Res. 2015; 94(3 Suppl): 17S-27S.

 

PDFダウンロード:  https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4541087/pdf/10.1177_0022034514554949.pdf

 

パノラマX線写真上の指標が骨粗鬆症のスクリーニングに有用であるか否かを論文から吟味してメタ解析を行った結果、パノラマ画像により下顎皮質骨の形態を分類評価するスクリーニング方法の診断能が感度=0.806,特異度=0.643で、下顎骨皮質骨形態および厚みが有用なスクリーニング指標であることが判った。

文部科学省地域イノベーション戦略支援プログラム(都市エリア型) 岐阜県南部エリアにおける「歯科領域における画像診断支援システムの開発」

藤田 広志, 勝又 明敏, 原 武史, 林 達郎, 林 佳典.

医用画像情報学会雑誌.2013; 30 (1):18-30.

 

PDFダウンロード:  https://www.jstage.jst.go.jp/article/mii/30/1/30_18/_pdf/-char/ja

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